伊福部玲さん(娘さん)をお招きしての
「伊福部昭の世界」コンサート、無事に終了しました。
私にとって、忘れることのないであろう
感動的な一夜となりました。
それまで伊福部作品はオーケストラを通して知っていました。
反復する力強い独特なリズム、氏が大切になさっていたアイヌ民族の
かたがたのメロディー、そしてもちろんゴジラのテーマ曲。
しかしこの度は土俗的三連画と
ヴァイオリンソナタというとても魅力的な美しい曲に触れ、
その世界の深さを知ることができました。
土俗的三連画は初期の作品で14の楽器のために書かれた曲ですが、
今回は伊福部氏が最後の弟子、と認めておられた田中修一さんに
無伴奏ヴィオリン曲に編曲していただきました。
とても難しい曲でしたがパワフルでとても美しく、
もっともっと練習して技術的にも音楽的にも理解を深めていきたいと思います。
そしてヴァイオリンソナタ、素晴らしい曲でした。
特に第2楽章のメロディーの美しさには泣きそうになります。
覚えやすいメロディーが多く、血が騒ぐようなリズムがいつまでも耳に残っています。
ピアニストの佐藤勝重さんと共に、これからもいろいろな所で演奏し続けていきたいと思います。
そしてラヴェルのヴァイオリンソナタも演奏しました。
伊福部氏が影響を受けられたと言われている 作曲家です。なるほど、という点、
サウンドがたくさんありました。
奇しくも続く札響の定期演奏会オールラヴェルプログラム。
偶然とは思われません。今更になってラヴェルの音楽の魅力に感激の毎日です。
伊福部さんの世界に触れることができたからの新しい発見、感動に感謝の気持ちでいっぱいです。
コンサート「伊福部昭の世界」を企画、実現された有志のかたがたに心から感謝申し上げます。
私の心に深く刻まれた、大切なコンサートとなりました!
ありがとうございました。